初めての霊体験

ブログタイトルにもある通り、俺は霊的な物は全く信じてない。


にも関わらず、不思議な体験を小学生の頃から今に至るまで頻繁に経験している。


このブログではそんな体験を紹介しながら、何故俺が霊を信じなくなったかを紹介して行こうと思う。




【主要登場人物】

俺(以後要所的にHとする)
妹(以後要所的にSとする)


父方祖父
父方祖母



上記の全員が俗に言う心霊経験あり。



沖縄に生まれ育った俺は小さい頃から虫が大好きで、目を離すとすぐに草むらに入って行くような奴だった。



この話は父方の祖父母の家に遊びに行った時の話。



小学生から中学一年ぐらいまでは、週末になると必ず妹と祖父母の家に泊まりに行ってた。



太って膝の悪い祖父に鞭打ちまくって虫取りに連れて行かせたり、毎朝神棚に向かい合って経を唱えてる祖母の真似をして馬鹿にしたり、どうしようもないクソガキだった。


でも愛されてたなぁ。


何を言っても肯定しかしないし、本当に目に入れても痛くないって感じだったんだと思う。



甘えに甘やかされ、教育の為に母が怒ると祖母が怒り返したり。



大人に聞いたけど、小学生四年生ぐらいまで箸も使えなかったんだと。



小学低学年の頃かな?
そんなこんなで甘い祖父母の事が大好きな俺はその日も土日を使ってお泊まり会に来ていた。



祖父母の家は今考えるとそこそこな金持ちで、立派な庭付きの一軒家だった。



その庭の真ん中に大きな桜の木があったんだよ。


沖縄の一般的な桜の木って背が低くて花びらの色もピンクの強い種類なんだけど、祖父母の家にあったのは、当時では見た事も無いような立派な桜だった。



庭に面した向かい側に縁の木があるんだけど、そこに座ってると女の人が桜の木の横に立ってるのが見えた。



女の人って言うか、真っ黒の2メートルぐらいの影なんだけど、何故かそれが女の人ってのが分かるの。



毎日見えるわけではなく、たまーに見える感じ。



で、自分がじっと見てると祖母が



「お菓子あるよ〜!中においでー!」と、毎回謀った様なタイミングで中に入る様に促す。



子供ながらにそれが良く無い物なんだなとは何となく理解していた。
それに関して話す事も多分良く無いって感じてた。



それから暫くして(数ヶ月ぐらいかな?)妹が怪我をした。



祖父母宅とは関係無く、実家の近所の草むらで遊んでる時に突然腕から流血してた。



小学生のガキには強烈過ぎるほどの血の量でパニックになり、近くの親の職場に血だらけで行きすぐさま病院へ。



7針ほど縫う怪我で、何で切れたのかは分からなかった。



暫くすると祖父母も病院に来て「Sちゃん、Hちゃん何か変なの見なかった?」



と聞かれた。



その時何て返したかは覚えてないけど、何も見てなかったし「突然切れてた」的な事を伝えたと思う。



次の日に、父、祖父、祖母、俺の四人で怪我をした現場に向かった。



現場検証だとw



ちなみに俺の父も祖父母も親戚も全て警察官。w



小学生だったし、そういうのも事件になるんだな!と思ってた。



現場で俺がひとしきり状況を説明して家に帰ると



「明日は二人とも学校を休みなさい。迎えに来るからお出かけしよう。」と祖父母に言われた。




「やったー!」と、俺も妹も大喜び。



動物園か水族館かワクワクしながら迎えた次の日の朝。



祖父母が今となっては懐かしいチェイサーに乗って迎えに来た。




車が走り出して直ぐに雰囲気がおかしい事に気付いた。



いつも笑顔の絶えない孫100%ラブの祖父母が全然笑わないの。




怖くなって来てどこ行くの?って聞いても
「神様の所に行こうねー。」とか訳の分からん事言われて妹は不安で泣き出す始末。



長男の意地で必死に泣くのを堪える俺。



一時間ほど走った頃かな?
やっと車が止まった。



まあ、これを読んでる皆んなの想像通りの場所だったよ。



ザ・霊能神殿!的なとこ。



シミひとつ無い真っ白な作りの大きな建物。



そこが何処だったのかは分からないけど、お寺というよりは神社寄りの作りだったと思う。



10人以上が横並びで楽に入れそうなエントランスを抜けると体育館程のスペースの畳部屋。




奥に行けば行くほど暗くなり、神棚?的な物に数十本の蝋燭がぼんやり灯ってた。




そこでまあこれも想像通りの事をやられたよ。
経的な物を読み上げ、肩を払われ、特に妹は念入りにやられて大泣きしてた。


それが終わると、油の様な物を染み込ませた脱紙面的な物を身体中に貼られた。



これが不快のなんの。



身体中ヌルヌルでしかも明日のこの時間まで風呂も禁止。



もちろん学校も次の日まで休み。



そんなこんなでクタクタになってやっと帰る事になったんだけど、「今日は婆ちゃんの家に泊まりなさい」と言われ、妹また号泣。



正直、俺も泣きたかった。



今日の出来事で祖父母がちょっと怖くなってたから。



結局、妹が大暴れするから母も泊まりに来る事に。


父親はそういう事に一切興味が無く、当時は警部補に成り立てで帰りも不定期だったから来れなかった。



祖父母と母と妹、俺、五人で川の字で寝た。



本当の事件は翌朝だった。



冒頭でも話したけど、桜の木の横にいるあいつ。



その日は縁の木まで来てた。



「○×△☆♯♭○□△☆※〜?」



何かを聞かれたと思う。



「なーにー?」と聞き返したと同時に



「Hちゃん!!!!ダメ!!!!」



祖母が駆け寄り物凄い勢いでカーテンを閉め神棚の部屋に担ぎ込まれた。




祖母が泣きながら「Hちゃん、婆ちゃんの事が分かる?大丈夫?ごめんね。」


遅れて母も入って来た。


俺は何も無かったけど、祖母に怒鳴られたのは初めての経験だったのでショックで号泣。



その間も祖母は「ごめんなさい。ごめんなさい。」と泣きながら背中をさすってくれてた。



母親も祖母の後ろで泣いてた。



仏間(神棚の部屋)の外からは祖父の怒鳴り声。


桜の木のあいつに怒鳴ってる事だけは分かった。



暫くすると息を切らした祖父が手に何か持って入って来た。



何て説明すればいいんだろう?


土足禁止の居酒屋とかに行くと靴をしまうロッカーがあるじゃん?
それに差し込んで使う木の板みたいな鍵的なやつ。



それをうんと古くして梵字が書かれまくった物を持ってた。




「Hちゃん、怖かったねー。大丈夫だよー。何も心配無いからねー。」と、その板で背中をポンポンやられた。



なんか経みたいなのも読み上げてたけど何て言ってたか全く覚えてない。
心霊番組とかでよく聞く経では無かった。




それをやられた瞬間に強烈な睡魔に襲われて爆睡。




起きると祖母の家で母が手を握っててくれた。




「Hちゃんが起きた!」
ドタバタと隣の部屋から父と妹と祖父母が入って来た。




嘘みたいな話だけど、2日経ってた。



発熱もして40時間以上寝てたらしい。



そこから数日は学校を休む事になり、祖父母の家から沖縄の北部にある親戚の家に移る事になった。




こんな事があってすぐだったから、一刻も早く家に帰りたくてまた号泣したっけ。




俺の実家は沖縄の那覇ってとこにあって、祖父母の家も那覇、んで親戚の家は名護市の山奥だったから、仕事の都合で父と母も週末しか来れない。



最初こそ大泣きしたけど、そこは子供で二、三日もすれば親戚の子達と虫取りや海に行ってカニ取りで楽しく過ごしてた。



10日程親戚の家で世話になり、明日やっと実家に帰れる事に。



あの時はめっちゃ嬉しかったなぁ。



翌朝、父と母が妹を連れ迎えに来てた。



直ぐに車に乗り込もうとしたら家の中に戻され、帰る前に話があるとの事。



今更だが、親戚の家には祖父の兄、祖父の兄嫁、その子供夫婦と俺くらいの歳の女の子が二人いて、祖父母の家よりも遥かに大きな神棚があった。



さっきは表現が分からず仏間と書いたけど、仏壇じゃ無くて神棚。



神棚の前に座布団を並べて座ればゆうに30〜40人は座れる広さ。



そこに通され、俺と祖父母、祖父の兄弟以外は外に出された。



最初は「Hちゃんは何年生になったの?虫はたくさん捕まえた?」とかそういう話から始まった。



そしてすぐに皆神妙な顔になり、



祖父「Hちゃん、話しておかないといけない事がある。」



「爺ちゃんの家でHちゃんが見た者について」




「あれはね、昔、爺ちゃんの父ちゃんがとっても悪い事をしたわけさー。Hちゃんには全く関係無いのにそのせいでHちゃんまで大変になりかけたわけ。」



「Hちゃんはもうお兄ちゃんだから気付いてると思うけど、爺ちゃん家って他と違うの分かる?」



確かに、何度か幼馴染の家や友達の家に遊びに行ったり泊まったりしてるけど、神棚何て見た事ないし、朝に経を読んでるのも見た事ない。
何となく分かってたから



「うん。」と答えた。



祖父「Hちゃんは凄いねー。Hちゃんが見たお庭の人はね、普通の人には見えないわけさー。パパもママも見えないし、見えるのは爺ちゃんと婆ちゃん、そして〇〇叔父さん叔母さん(祖父兄弟)だわけさー。」



「Hちゃんは生まれた時から神様に気に入ってもらえてるんだよ。でも、神様の力を持ってるとそれを奪おうとする人達がいるわけさー。それがあのお庭の人だわけ。」



そんな感じの説明を結構長い事された。



いつもならすぐに飽きて別の事をしたがるんだけど、その時は子供ながらに大事な事だと分かってたから大人しく聞いてた。



話された内容ってのが



・父方側の血を濃く継承した俺には生まれた時から霊感があり、霊的な物が見える事。
(この時は霊とは教えられてない。後に知る。)


・見える事は決していい事じゃ無いから、出来れば開花して欲しく無かった事。
(現に父親は霊的な存在に対して否定的に育てられ全く見えないし信じてない。だからこの話し合いの場にも通されてない。※幼い頃に霊的な経験はあるみたい。それはまたの機会に)


・今回、妹が怪我をしたのは霊障である事。
(詳しく知ったのは後々だけど、当時の妹は三歳から十歳までの七年間、毎年決まった日付に大怪我をしてたらしい。確かに腕を切る前にも頭を切って縫ってた。怪我の全てが切り傷)


・その妹の件で現場検証した時に、どうやら俺にも影響がありそうな感じだったので、念の為にお祓いに同行された事。
そして完全に誤算だったみたいだが、それがキッカケで俺の力が完全に開花してしまい隠し切れなくなった事。



・そして今後高い確率で同じ様なトラブルに巻き込まれる可能性がある事。
心配事は祖父母、祖父母兄弟が亡くなった時に対処出来る人間が身内にいない事。
(後にUさんと言う人を紹介される。それもまたの機会に。)



まあ、記憶も不確かだし、その後に覚えた事もあるけど要約するとそんな感じ。



そっからが本当に大変だったw



最初はこの力があるって事が凄い事って思ってたから、クラスで心霊ブーム来た時とかお祓いの真似事をやって大変な目にあったりイジメにあったりw



よく耐えたなぁと思うよ。



とりあえず、出だしの話は以上。



現在42歳。
次回からはこれまでに経験した不思議な事を腐るほど書いていくので読んでもらえると嬉しいです。



これだけの経験をしといて何故に霊を信じなくなったのかまで。




あー、そうそう。
大人になって知ったけど、祖父の父がやった酷い事について。
ちょっと匿名の文章で書くにしても酷過ぎる内容だから今は書けない。
多分、話していい事でもない。
それだけ酷いこと。
って想像してもらえれば。



それでは!
次回また時間のある時に更新します。


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